WILD SIDE
~Walk on the wild side~

WILD SIDE はLEGIT DESIGNとして最初に世に問う、名刺代わりのバスロッドシリーズである。LEGIT DESIGNの二人は過去にナショナルブランドで数多くのバスロッドを生み出してきた。なぜ敢えて起業し、新たなロッド作りの道を選ぶのか。
それは自らの理想のロッド作りを追い求めたからに他ならない。既定のレールを歩むのではなく、困難を承知で新たな道を選んだ。
WILD SIDEというブランド名には多くの意味が込められている。直訳すれば「荒れた側」であるが、意訳すれば実に示唆に富んだ含みのある言葉となる。
“Walk on the wild side”
我々はこの言葉を「リスク承知で自分の信じる道を歩け」と解釈し、第一弾のバスロッドシリーズにその名を冠することにした。

 

 

- FEATURE -

 

WILD SIDEが目指したもの

▲ 軽いだけでも、シャープなだけでも、理想的なロッドにはならない

 

バスロッドスタンダードモデルが開発されるとき、性能面においては軽量化が強調されることが多い。
ハイエンドモデルには多く採用される特殊素材による補強や軸補強などは重量増加の要因ともなる上にコストアップにもつながるため、敬遠されがちだ。また、ブランクそのものの軽量化は多くのユーザーにとって最もわかりやすい(手に取れば実感できる)特徴ともなるため、セールス的に重要視され、開発においてもテーマになりやすい。
しかし、LEGIT DESIGNが重要視したのは実釣時におけるロッドの性能アップ。軽いだけでも、シャープなだけでも、理想なロッドにはならない。だからといってガチガチのロッドでは真のパワーは得られない。WILD SIDEではブランクの開発において、あらゆる可能性、あらゆる選択肢を試していった。結果としてハイコストなブランクになってしまったが…。ロッドの性能アップ、それはブランクの性能をアップすることであり、課せられた役割を果たしうるロッドに仕上げることである。投げやすく、感度良く、バイトを弾かず、フッキングと魚を寄せるパワーを持ち、バラしにくく・・・・と、多岐にわたるロッドの役割は、それぞれが相反する要素を持っている。それらをバランス良く1本のブランクにまとめ上げることで、フィールドにおいて本当に使いやすく、より多くのバスをキャッチすることができるロッドになる。道具は実際のフィールドで輝いてこそ価値があるのだ。

 

 

徹底的に作りこまれたブランク

▲ アラミド繊維による補強を施すことでブランクの脆弱性を排し、しなやかさとトルキーなパワーを持たせた

 

ロッドの命はブランクにある。WILD SIDEを開発するにあたり、使用するカーボンを徹底的に吟味した。
30t、40tという高弾性カーボンはもちろん、46tという超高弾性カーボンも機種に合わせて使用。24t中弾性カーボンの中からもレジン量の違う数種類を使い分けている。ジグ、ワーム系のロッドには繊細な感度と強靭なバットパワーを求めて46tカーボンの比率を高め、巻物への対応を重視したモデルでは、24tカーボンの比率を高め、バーサタイルモデルには30t、40tをブレンドしてある。スピニングのソリッドティップには30tソリッドカーボンを採用。バット部に46tカーボンを配し、操作性と感度に重きを置いた機種もある。すべての機種でブランク全体(ソリッドティップ部は除く)にアラミド繊維による補強を施すことで、高弾性カーボンの含有量が高まることによるブランクの脆弱性を排し、しなやかさとトルキーなパワーを持たせてある。ブランクのテーパーを決めるマンドレルは機種ごとに選択され、素材はもちろん、テーパーデザイン、アクションなど、ロッドの命とも言えるブランクについては徹底的にこだわって作られている。

 

 

Aramid Reinforcement(アラミド繊維)

▲ アラミド繊維による補強を施すことでブランクの脆弱性を排し、しなやかさとトルキーなパワーを持たせた

 

パラ系アラミド繊維は特に強度、防弾、防刃性に優れた素材で、防弾チョッキや自動車のブレーキパッドなどの摩擦材やタイヤの補強材、航空機素材などに使用されています。アラミド繊維を一方向あるいは二方向に張り巡らしたシートは橋梁の耐震補強などにも使われ、頑強さとしなやかさを併せ持つ優れた素材として広く使用されています。WILD SIDEではこのアラミド繊維を多方向に隙間なく張り巡らせたカーボンシートを補強材として採用し、ティップからバットエンドまで(ソリッドティップ部は除く)巻き上げることで、ねじれや潰れへの耐性としなやかな復元力をブランク全体に漲らせることに成功しています。

 

 

LEGIT DESIGNオリジナルガイドセッティング

▲ アラミド繊維による補強を施すことでブランクの脆弱性を排し、しなやかさとトルキーなパワーを持たせた

 

機種ごとにLEGIT DESIGNオリジナルガイドセッティングを施してある。単なる小口径化ではなく、ロッドの特性と用途に合わせてガイドサイズ、セッティングを変えるなど、ブランクの性能を最大限引き出すセッティングを徹底的に追求した。スピニングモデルでもKRガイドを使用したオリジナルセッティングを施し、想定されるラインの太さやリグなどに適したセッティングを導き出している。
WILD SIDEを手にしたとき(それはどの機種であっても)、あなたはすぐにフィールドのどのスポットで、どのようなメソッドで釣りをするのか、イメージすることができるだろう。それはWILD SIDEがバスロッドとして高いポテンシャルを持っていることの証であり、釣り道具として、使い手の気持ちを高ぶらせる、釣りに行きたくなるロッドであることの証でもある。

 

 

Detail

 

>>リールシート

ベイトモデルには富士工業製ECSリールシートを採用。敢えて最新モデルではないリールシートを選んだのにはワケがあります。キャスト時のワンフィンガー、リトリーブ時の2フィンガー、3フィンガー、どちらのパーミングスタイルにもなじみ、凹凸が少なく指への干渉も少ないシンプルな形状。ロープロ化するリールとの一体感で“小さく握る”ことが可能なコンパクトフォルム。本物を追求するレジットとして至極当然の選択でした。ノンスリップブラックペイント。スピニングモデルには富士工業製VSSリールシートを採用。カーボンフードはベイトモデルよりも長めに設定し、掌内部での納まりの良さを実現。2フィンガー、3フィンガースタイルでも違和感のない使い心地です。ノンスリップブラックペイント。

▲ ベイト
▲ スピニング

 

 

>>グリップ(ベイトモデル7’2″シリーズ)

ヘビーウェイトリグをヘビーカバーにねじ込んでビッグバスを引きずり出す。バスフィッシングの醍醐味とも言えるこの釣りは実はスピニングのフィネスに勝るとも劣らない繊細さが求められます。絶妙に設定されたグリップレングスから生まれるバランスはパワーフィッシングさえも快適で繊細な釣りへと変貌させてしまいます。バットエンドのラウンドシェイプもあるとナシとでは大違い。

▲ グリップ脱着式
 

 

 

>>シンカー&フックキーパー(スピニングモデル)

ダウンショットシンカーをワンタッチで引っ掛けてホールドする、このシンプルな構造のパーツ一つが、釣りのリズムを保ち、釣果へと結びつくことを我々は知っています。フックを掛ければ当然フックキーパーとしても。

 

 

 

>>リールフード(スピニングモデル)

スピニングモデルはアップロックスタイル。カーボンフードはベイトモデルに比べ10mm長く設計しています。リールをセットした状態で、ツーフィンガー、スリーフィンガースタイルでの握りやすさ、操作性を追求した結果です。軽く握ることができ、掌の中で遊びとホールド感のとれた絶妙な長さです。

 

 

 

>>ソリッドティップ

ソリッドティップによるメリットは確実に存在する。レジットデザインが求めるのは、ただダルな、勝手にバスが掛かるのを待つ受動的なソリッドティップではありません。30tカーボンを使用して、高い感度と操作性を実現。手元に感じにくい瞬間的なバイトを視覚的に訴える、カラードティップ。魚との出会いを少しでも増やす、そのための工夫です。

 

 

 
Bait Casting Model
製品名(Product name) 全長 (m) 標準自重 (g) アクション グリップ長 (mm) 継数 (本) 適合ルアー (g) 適合ライ ...